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テーマを絞った随筆(エッセイ)集です

一枚のはがき 2003/02/28
 一枚のハガキが届いていた。15年以上お付き合いさせてもらっていた近所のスナック が「3月いっぱいで廃業」というお知らせだった。半年以上も顔を出していないので、この 事態をハガキに託して私に知らせたママの気持ちを思うと涙の思いだ。元の仕事柄、馴 染みになったスナックの数は計り知れないが、いまだに利用させてもらっているのはここ 一軒だけ。飲み会等で「少し飲み足りないな」という気分の時は必ず友人を誘って行きつ けた、いわば「セカンドハウス」的な店だった。この店で数年にわたってクリスマス会の司 会をさせてもらったし、店主催のボーリング大会やゴルフコンペの毎月開催、そして開店1 0周年記念パーティーでの「鈴木末吉」(元アイドルグループ「ハンダース」の一員・今の若 い人は知らないだろうなぁ)の総合司会など、想い出は多々ある。そしてこの店で知り合え た気さくな常連客たち。
 とにかく「寂しい」のひと言である。またひとつバブル経済の良き思い出が消えていく。 「回る回るよ時代は回る」だが、これから時代はどのように変わっていくのだろうか。




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