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テーマを絞った随筆(エッセイ)集です

海外旅行のジレンマ 2004/10/31
 残念ながら、イラクの武装勢力アルカイダによって拉致された邦人の死亡が確認されて しまった。
 当初、事件の発生時には、被害者はジャーナリストかな?と私自身は推測したが、これ までの調べでは単なる旅行者とのことである。イラクへの渡航は禁じられているにもかか わらず、本人の意志次第ではバクダッッドまで入れてしまう事実には驚いています。
 海外に赴く日本人旅行客。何処の地に行っても、実際に私が目にする観光客の国籍は 日本人が圧倒的に多いです。世界一物価の高い国で稼いでいるのですから、当然の事実 です。
 さて、「海外は怖い」。誰もが持っている認識だと思います。生活習慣の異なる未知の世 界なのですから。その中でも、一番の恐怖は言語でしょう。
 オーストラリアやニュージーランド辺りの国で留学を果たし、日常的な英会話が可能にな ってしまうと、怖いモノが無くなったかのような錯覚に陥ります。旅先で懸念やトラブルが発 生しても、「何とかなるさ・・・」で乗り切ろうとします。この「何とかなるさ・・・」が非常に怖い 勘違いです。コミュニケーション能力が高まったところで、習慣・文化・しきたりまでは簡単 には精通できません。
 我がサイトの「ロンボク旅行記」には、度々「何とかなるさ・・・」の表現が記載されていま す。一般のツアーでは味わえない「何とかなるさ・・・」を乗り越える処に海外旅行の醍醐味 を感じるとすれば、非常に危険であることを再認識しなければなりません。つまり、海外旅 行は「楽しく」て「怖い」モノなのです。




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