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テーマを絞った随筆(エッセイ)集です

海外旅行と浦島太郎効果 2004/12/12
 旅行や留学、出張で海外に赴けば、当然その間の日本の事情には疎くなる。帰国後 に、
「エッ! 知らなかったよ」
と、いう状態に出くわすのが、「海外旅行の浦島太郎現象」である。当然、その期間が長け れば長い程、その効果も大きい。
 典型的な例としては、新札の発行や、政権の交代、自販機ジュースの値上げなどであ る。
 1999年から2000まで、13ヶ月間をオーストラリアで過ごした拙者ではあるが、その時の 「浦島効果」はそれ程のモノはなかった。大きく西暦の年号が代替わりしたが、アチラでも 共通の出来事ではあるし。強いて言えば、大手ガソリンスタンドの「日石」の看板が日本か ら消えていたことくらいであろうか。「エネオス」の登場に心当たりがない自分には、つい未 だに「日石」と口にしてしまう機会が多い。
 さて、僅か6日間ばかりのマレーシア・ランカウイ島の旅であったが、帰国後に私だけが 知らない出来事に出くわした。「拉致被害者とされる遺骨が別人のモノと判明」した事実で ある。
 今回の旅行の際にも、短波ラジオ機は持参した。しかし、極度の感度不足。滞在中に我 が祖国の情報は皆無であった。
 帰りの経由地・クアラルンプールで「朝日新聞」を読む。そこには、この結果に陥った小 泉首相の責任問題ばかりがクローズ・アップされている。
 成田空港からの帰りに、早速スポーツ新聞を購入。しかし内容は似たようなモノ。どんな 証拠を持って、「別人の遺骨」と判明されたのか?。今の自分にはサッパリ解らない。世間 では、早くもこの責任を内閣に追及する方が大きな関心事のようである。
 僅か6日間ばかりなのに、知らないのは自分だけ。この話題に関しては世間に着いてい けません。
 




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