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テーマを絞った随筆(エッセイ)集です

嗚呼、コンチネンタル航空 2003/05/05
 今回のサイパン行きで利用したコンチネンタル航空。かつて倒産の危機から見事に返り 咲いた米国老舗の航空会社である。初めての搭乗となったが、今まで私が利用した各航 空会社のなかで最悪のサービス内容であった。
 私の独断な判断基準とする航空会社の良いサービスとは1にスッチー、2に機内食。そ のいずれも最悪だった。スチュワーデスは帰りの便ではおばあちゃんが出迎えた。こんな の初めて、他の乗客達もまさに絶句だった。まるで志村けんのコントを見ているようだっ た。
 機内食は犬でも食べないマズさと量の少なさ。偉そうに「チキンとフィッシュのどちら に?」などと聞くこと自体腹が立った。せめて酒でも飲んで元を取ろうとしたが、「アルコー ルは有料$5」とのアナウウンス。更に「持ち込みの飲酒は米法律で固く禁じられている」 とのアナウウンスが続く。
 最近は「マイル」とかを貯めるサービスが各航空業界では主流で、その分機内でのサー ビスが悪くなっているのは否めない傾向である。しかし私みたいに格安のチケットを追い 求めて、航空会社を自由に選べない利用者にとっては甚だ寂しい話である。
 とはいえ、いまだに機内のサービスに力を入れている航空会社も健在だ。アジアの小国 の会社はスッチーも若く、民族衣装で身を包んだ姿は利用者を目で楽しませてくれる。ア ルコール類は飲み放題で、機内食も郷土色が濃い。
 これまでで最良のサービスを受けたのが、シンガポール−モルジブ間で利用した「エミレ ーツ航空」。中東ドバイの大富豪の航空会社。日本に乗り入れているかは未知であるが、 機会があったら一度利用してもらいたい。機体は最新のボーイング777で、エコノミー各 席にモニター画面とコントローラー付き。機内食は超豪華で、私の時は牛、豚、鶏、魚、野 菜の5種類から選べた(中東方面では宗教上の理由らしいが)。アルコールは高級ウイス キーのミニボトルがもらい放題。ワインも中瓶1本ごと持ってくる。
 毎回、航空会社もなるべく同じものは利用しないように心がけている。乗る前からどんな サービスが受けられるのか、心わくわくするのも旅の楽しみだからである。




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