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テーマを絞った随筆(エッセイ)集です

プロ野球を10倍つまらなくする方法〜後編〜 2003/09/28
 話は私の高校時代にさかのぼる。クラスメートとの談話で当時持ちきりだった話題がプ ロ野球とアイドル。偶然にも両者を備えたメディアがスポーツ新聞。高校生の分際で毎 朝、「いつもの」と言ってキオスクで「報知新聞」を買ったものだった。余談だが、当時の報 知新聞(現・スポーツ報知)の見出しの色はグリーンではなく朱色だった。
 そして、当時の野球中継は午後7時もしくは7時半からが常識だった。この常識を覆し て、夕方6時20分から放映された時が2回ほどあった。江川と原辰徳のデビュー戦だっ た。テレビに釘付けになって観戦するも、彼らの選手生命は短く、V9を知る世代にとって は巨人軍に物足りなさを残した。
 来期、巨人の新監督は堀内恒夫。現役時代の彼の武器は速球とカーブのみ。江川の剛 速球も早かったが、引退も早い。一方の堀内は我が幼年時代からの巨人のエース。天狗 になったインタビュー・コメントも多くて、高橋一美や加藤、新浦の方が当時人気は高かっ た。天狗的な発言が多かった堀内も、やはり実績あってのこと。投手のくせに代打で登場 して、ホームラン打ってしまうんだから。
 「値千金のプレー」はあくまでも「値(アタイ)」でいいではないか。「だからプロ野球は面白 い」。そんなシーズンを期待します。V9時代の生き証人・堀内氏が時季巨人軍の監督に就 任すると聞いて、思わず筆を執った(キーを叩いた)次第であります。




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