メインテーマ(My Column)
テーマを絞った随筆(エッセイ)集です
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学生時代。丁度今から18年前のこと。自分で言うのもなんだが、結構出席率は良かった
方だ。5月のある日、そんな私に学校をサボらせる事件があった。
いつものとおりに最寄りの駅までバイクを走らせていると、日産座間工場の近辺で、機
動隊の検問に引っかかること数回。どうせ、またソ連や中国から要人(チェルネンコ、ケ小
平ら)が見学に来るのだろう。
(まったく迷惑な話だ)
ところが、この時はいつもの要人見たさに集まるギャラリーとは、その様相・風体が違って
いた。奥さん連中やコギャルが多い。
(レイフ・ギャレット ”古いッ!” でも来るのかな?)
その時脳裏に浮かんだのが「ダイアナ・フィーバー」だった。そういえば、数日前からチャー
ルズ皇太子共に来日しているではないか。
正門前にオープン・カーが現れたのは、私がギャラリーと一体化してから1時間半後のこ
と。その瞬間をこの目にしっかりと焼き付けた時間は僅か数十秒のことだった。
「美しい」という形容詞は、こんな女性のためにある言葉である。そんな言い表しでしか、
その時のお姿は語れない。それほど美しかった。余談だが、チャールズ氏に注目したギャ
ラリーは誰ひとり居なかったと思う。
そんなダイアナ元妃も7年前に亡くなった。そして、その事件に関して、今更英国王室の
陰謀説が浮上してきた。ゴシップ好きな英国国民にとっては恰好のゴシップ・ネタかも知れ
ない。
講義なんかに出るよりも、いいものを見た。没後もダイアナさんの話題が出るたびに思
い出す、2昔前の出来事である。
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