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テーマを絞った随筆（エッセイ）集です

ドラマ「浅見光彦」シリーズ　2004/04/10

　内田康夫ドラマ「浅見光彦」シリーズが面白い。目下のところTBSとフジの２局がライバル根性丸出しで、戦いを繰り広げている。現代ドラマの「水戸黄門」版といわれるくらいに、一見のルポライターが、実は警視庁刑事局長の実の弟という身分がばれて、日本各地で起こる殺人事件の捜査刑事をひれ伏させるというワンパターンものの内容である。本家の「水戸黄門」とは異なって、この名場面が登場するのはドラマの前半部分である。後半は、地元警察署を手下に支配した光彦の推理が面白い。
　ドラマとしての本家ホンモノは、かつては日テレの「火サス」でシリーズ化されていたもの。他に劇場用に映画化されたものが１本あり、それぞれに主要登場人物（主人公の光彦・兄の陽一郎・母の雪江）の配役キャストも面白さのひとつになっている。以下、表にまとめてみました。

主人公の光彦役

兄の陽一郎役

母の雪江役

日テレの「火サス」

水谷豊

高橋悦史

音羽信子

TBS「月曜ミステリー」

辰巳琢郎、沢村一樹

村井国夫

加藤治子

フジ「金曜エンタテイメント」

榎木孝明、中村俊介

西岡徳馬、榎木孝明

野際陽子

角川映画

榎木孝明

石坂浩二

登場せず

　ご覧の通り、多くの光彦役でこのドラマは放映されています。初めて火曜サスペンス劇場で浅見光彦を見たということもあって、本家の水谷豊の光彦役が一番はまっていると思います。この時に兄の陽一郎を演じた高橋悦史さんも、母の雪江を演じた音羽信子さんも亡くなってしまいました。現２局のシリーズの内では、TBSの方が配役的には好きです。因みに、フジ「金曜エンタテイメント」では、かつての光彦役を演じた榎木孝明が、兄の陽一郎役に格上げ（？）していることに皆さんもご存じのことと思います。助さん役が黄門役に格上げするのと同じで、ますます現代の「水戸黄門」に近づきつつあります。