メインテーマ(My Column)
テーマを絞った随筆(エッセイ)集です
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今日、配送の仕事で平塚市内を車で走っていたら、何気なく目に止まる看板を発見しま
した。その看板には、「Fulham Road Yoshie −フルハムロード 良枝 アゲイン−」と描か
れていました。もしや、あの事件の「フルハムロード」と「良枝」なのかと思って、とりあえず
携帯のシャッターを押し、「メインテーマ」のコラムにしてみました。お店の外観は、ブティッ
クの様でした。
1981年8月、米国ロサンゼルス市を旅行中の三浦和義さん(50)の妻一美さん=当時
(28)=がホテルの自室でハンマーのようなもので殴られ頭にけがをした「殴打事件」と、
同年11月、同じロス市内で一美さんが頭に銃撃を受け約1年後に死亡、一緒にいた三浦
和義氏も左足に重傷を負った「銃撃事件」。
84年、週刊文春が「疑惑の銃弾」とのタイトルで連載したのをきっかけにマスコミが保険
金殺人疑惑として報道、テレビや新聞、雑誌などが追随して報道合戦が激化、「ロス疑
惑」としての騒動が世間を賑わせました。「フルハムロード」は当時、三浦夫妻が経営する
輸入雑貨店でした。三浦良枝さんは、一美さんの死後に再婚した和義氏の妻です。
「ロス銃撃事件」について、最高裁第三小法廷(金谷利広裁判長)は昨年3月、無罪の
二審東京高裁判決を支持、検察側の上告を棄却する決定をした。三浦元社長の無罪が
確定したのです。
当時、毎日のように疑惑を追及したマスコミも、去年の最高裁・無罪判決の報道は地味
なものでした。世間の関心が薄ければ、どいでもいいことなのでしょうか。
今日見た看板の文字で、一番大きく描かれた「AGAIN」の文字が特に印象的でした。現
代においても、「えん罪」というものは存在するのですね。
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