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テーマを絞った随筆(エッセイ)集です
勝手にランキング VOL.5 (丹沢の峠) 2021/12/09
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登山用語で「乗越(コル)」とは、ピークとピークを結ぶ尾根道で低くなっている所。その「乗越
(コ ル)」に登山道が交差する地点が「峠」です。道路だと、峠と言えば道自体を指す用語になっ
てい ますので、点と線の違いがあるようです。
丹沢にも様々な峠が存在します。峠のおかげで、山行のルートは無数に広がります。そして、
分岐点でもあるので、一休みする休憩の場にも相応しいです。大概、ベンチが設けられ、情報交
換の場にもなったりします。
我がお気に入りの峠第3位は「蓑毛越」です。「ミノゲゴシ」と読みます。位置は画像の道しるべ
で簡単に判るかと思います。いつも誰か居ます。裏道とはいえ、人気の大山ですからね。「何処
の登山口から来られました?」と聞かれるので、「秦野駅からです」と答えると、まず驚かれま
す。 ここから大山の山頂に向けて、急傾斜が続きますが、標高は下社と同じです。夏はヤマビル
の危 険地帯なので、必ず通り過ぎます。
第2位は「犬越路(イヌゴエジ)」。大交差点の感じで、いつも多くの登山者たちで賑わっていま
す。「檜洞丸」から「大室山」や「加入道山」へ続く尾根道と、西丹沢から津久井・道志に抜ける山
道の交差点です。典型的な十字路で、趣きがあっていいですねえ。ただ、現在では道志方面は
閉ざされている様です。最新の情報では、「用木沢出合」〜犬越路もアウトの様です。
オイラが選ぶ「丹沢の峠」1は「雨山峠」。ここはマイナーです。それでも、かつては必ず登山
者と逢いました。「鍋割山」から「雨山」「檜岳(ヒノキダッカ)」に至る稜線と、「寄(ヤドロキ)バス
停」と「ユーシン渓谷」を結ぶ登山道が交差する峠です。
ここも絵に描いたような十字路で、道しるべも直角に交わります。「雨山」という名に相応しく、
い つも湿っぽい感じが漂います。長い間、「玄倉林道」が不通になっているので、「ユーシンロッ
ジ」 や「熊木ダム」そして「熊木沢出合」に向かう為にこの峠を利用しました。2022年現在、「玄倉
林 道」は絶望的に不通状態で、雨山峠〜雨山橋も壊滅したそうです。更に「寄」〜「雨山峠」も駄
目 みたいですね。幻の峠になってしまったのでしょうか? いかにも峠って感じで、情緒があった
の にねえ。
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