メインテーマ(My Column)
テーマを絞った随筆(エッセイ)集です
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我が敬愛する作家・西村京太郎氏の作品「殺しの双曲線」。推理小説の世界では、マナ
ー違反とされる犯罪人の双子の事実を冒頭で宣言しています。氏が言うには、読者との
ハンデの格差をなくすためだとか。まさしくフェア・プレーです。
かつての我が趣味にパーソナル無線というものがあって、いつでも無線機のある部屋や
愛車内から、第三者と交信することが可能でした。とは言っても、アカの他人と直接会話で
コミュニケーションをはかるのは勇気が要るというもの。そんな輩たちは勇気づけのため
に多少のアルコールを摂取して交信に臨んだものでした。ところが、アルコールの摂取が
多過ぎれば、結局は言いたい放題で収拾がつかなくなります。結局、こちらの世界でも、
マナーとして飲んでいる場合はその旨を申告する義務が生じました。隠語ですが、酔っぱ
らって交信している状態を「ポンポコ・チャージ」と呼んでいます。例えば、
「どなたか交信願えませんか? こちらのネーム○○と申します。只今ポンポコ中です」
「○○さん、こちら××と申します。こちらもポンポコですが、宜しかったらお付き合いお
願いします」
と、いった具合に。
因みに、言いたい放題の「ひとRiごと」には執筆開始時間を表示しています。コラムの世
界で「ポンポコ」を宣言してしまっては、誰もアクセスしてくれませんから。
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