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テーマを絞った随筆(エッセイ)集です

ポンポコ・チャージ 2004/07/18
 我が敬愛する作家・西村京太郎氏の作品「殺しの双曲線」。推理小説の世界では、マナ ー違反とされる犯罪人の双子の事実を冒頭で宣言しています。氏が言うには、読者との ハンデの格差をなくすためだとか。まさしくフェア・プレーです。
 かつての我が趣味にパーソナル無線というものがあって、いつでも無線機のある部屋や 愛車内から、第三者と交信することが可能でした。とは言っても、アカの他人と直接会話で コミュニケーションをはかるのは勇気が要るというもの。そんな輩たちは勇気づけのため に多少のアルコールを摂取して交信に臨んだものでした。ところが、アルコールの摂取が 多過ぎれば、結局は言いたい放題で収拾がつかなくなります。結局、こちらの世界でも、 マナーとして飲んでいる場合はその旨を申告する義務が生じました。隠語ですが、酔っぱ らって交信している状態を「ポンポコ・チャージ」と呼んでいます。例えば、
 「どなたか交信願えませんか? こちらのネーム○○と申します。只今ポンポコ中です」
 「○○さん、こちら××と申します。こちらもポンポコですが、宜しかったらお付き合いお 願いします」
と、いった具合に。
 因みに、言いたい放題の「ひとRiごと」には執筆開始時間を表示しています。コラムの世 界で「ポンポコ」を宣言してしまっては、誰もアクセスしてくれませんから。




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