メインテーマ(My Column)
テーマを絞った随筆(エッセイ)集です
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この正月休みは、久しぶりに「海外ラジオ局」の受信に興味が湧いてしまいました。北朝
鮮に、今でも拉致されていると思われる方々への救済メッセージが込められたラジオ局で
す。去年10月に開局したその放送曲名は「しおかぜ通信」。発信元は、その名も凄くて「戦
略情報研究所(株)」です。
実際に、深夜の11時にその周波数にチューニングを試みましたが、非常に感度が悪くて
聞き取るには苦労しました。しかし、
「あなたたち(拉致被害者たち)を必ず救出します!」
と、オープニングで日本語が確認できました。何とも、緊張する放送内容です。
この放送を聞くには、短波ラジオが必要です。電波が微力なので、アナログで5.89MHzを
追うのは困難なようです。デジタル数値で表記されるラジオが必需です。
日本海に位置する日本の地域では、クリアに受信されているそうです。オイラの住む、
神奈川県では別に外部アンテナが必要な様です。
この放送局の番組は、拉致被害者家族が被害者に直接呼びかける形式で収録されて
いますが、電波の発信地は不明です。これが解ってしまうと、北朝鮮当局によって電波に
ジャミングが掛けられてしまうからです。「ジャミング」とは妨害電波のこと。その昔、韓国
の短波放送を聞いた時に、よくこのジャミングがかかっていました。「ボワーン」という、そ
れはそれは強力な妨害電波でした。
それにしても、「この放送を北朝鮮国内で聴けるのか?」といった疑問がどうしても生じて
しまう。北朝鮮では、ラジオはチューニングが固定式である。国内放送局しか聴けないよう
に、予めダイヤルが固定されて支給されるのである。それを改造してバレれば、強制収容
所送りとなる。案外、しおかぜ通信も、闇で売られる中国製の短波ラジオに期待を込めて
いるのかもしれない。
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