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テーマを絞った随筆(エッセイ)集です

答え一発! カシオミニ 2021/10/17
 オイラは通わなかったけど、算盤塾に通う同級生が多かったです。当然と言えば、当然 で、昭和40年代に電卓なんてありません。チョットした計算が必要な時は、オイラは紙に書 いて計算していました。
 チェーン展開のスーパーマーケットにはレジスターがありましたが、個人商店ではソロバ ンが必需でした。
 そんな世の中に衝撃が走ります。1972年(昭和47年)、「こたーえーい-っぱつ♪ カシオ ーミニー♪」とお茶の間にTVのCMが流れます。レジスターや会社の計算機よりも遥かに 小型な自動計算機の登場です。破格値も、何と12,800円也。それでも、我が家では所有 出来ませんでした。
 学校に持って来る奴いましたねえ。当たり前ですが、先生に激怒されます。デジタルです よ。斬新な機器でしたねえ。計算尺とはまさしく桁違い。
 今の液晶とは違う、緑色の数字が浮かぶやつ。イコールのキーを押して、瞬時ではなく、 コンマ00数秒は答えを考えていました。1+1でも、ほんの少し間があるんです。
 当時のソロバン塾は週3は通う習い事。今考えれば、「オイラは通わないで野球やって遊 んでいて良かった!」と、つくづく思います。
 ソロバンの芸当が必須と言われた金融機関への就職も、その後格安に普及した電卓の お陰で、難なく遂げることができました。




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