メインテーマ(My Column)
テーマを絞った随筆(エッセイ)集です
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オイラは通わなかったけど、算盤塾に通う同級生が多かったです。当然と言えば、当然
で、昭和40年代に電卓なんてありません。チョットした計算が必要な時は、オイラは紙に書
いて計算していました。
チェーン展開のスーパーマーケットにはレジスターがありましたが、個人商店ではソロバ
ンが必需でした。
そんな世の中に衝撃が走ります。1972年(昭和47年)、「こたーえーい-っぱつ♪ カシオ
ーミニー♪」とお茶の間にTVのCMが流れます。レジスターや会社の計算機よりも遥かに
小型な自動計算機の登場です。破格値も、何と12,800円也。それでも、我が家では所有
出来ませんでした。
学校に持って来る奴いましたねえ。当たり前ですが、先生に激怒されます。デジタルです
よ。斬新な機器でしたねえ。計算尺とはまさしく桁違い。
今の液晶とは違う、緑色の数字が浮かぶやつ。イコールのキーを押して、瞬時ではなく、
コンマ00数秒は答えを考えていました。1+1でも、ほんの少し間があるんです。
当時のソロバン塾は週3は通う習い事。今考えれば、「オイラは通わないで野球やって遊
んでいて良かった!」と、つくづく思います。
ソロバンの芸当が必須と言われた金融機関への就職も、その後格安に普及した電卓の
お陰で、難なく遂げることができました。
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